H29年4月 当たり前?
2017年4月21日
管理薬剤師 佐藤徹也

 ネット通販の普及で宅配便の需要が飛躍的に増えています。

 欲しい商品が明確な場合は店まで購入に出向く手間がかからず、その利便性は言うまでもありません。さらにサイト上には関連商品がずらりと表示され、より気に入った商品にたどりつくこともあり、次もまたネット通販を利用しようとなるのです。

 薬局においてはネット通販の購入もありますが、必要に応じて宅配便による荷物の発送も利用しています。

 必然というべきか、ここにきて宅配業者のドライバー不足や疲弊が大きく取り上げられるようになりました。現在に至るまでの業者間競争、メーカー・通販業者・宅配業者の関係、世界でも群を抜く配送の速さや時間指定配送、再配達の問題なども報じられています。料金体系や受取方法の改革など、今後どうあるべきかの議論が行われていて現在進行形で変化していくのだと思います。

 このことで1つ思ったのが、当たり前だと思っていたがことが当たり前ではなかったということです。

 宅配便に限らずどんなサービスでも、提供する側からすれば向上に努めるのは当たり前かもしれません。しかし受け手側が、対価を支払っているのだから、客なのだからしてくれて当たり前だろうという考え方が過ぎると、その人のみならず社会全体がお寒いものになってしまうように思います。超高齢化社会をむかえ人手や人材不足の業種が増えている今、サービスの受け手側にも多少のことは受け入れる柔軟性が求められているのではないかと思います。

 小さな1薬局ですが、利用下さる方やつながりのある業者さんや関係者の方々と、よりよい関係をつくっていければよいなと思いました。

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